« 仕事着 | トップページ | VALASCOLI »

2006年6月17日 (土)

女の一生

ジリジリする暑さで目が覚めた。

気温36度。外出する気も起きない暑さに読書をして一日を過ごすことに。

10年振りに読む遠藤周作「女の一生 二部サチ子の場合」。

第二次大戦が迫ってくる暗い時代。東京と長崎を舞台にある真実の恋に生きたある女性の一生が描かれている。

読み進むうちに、祖父母のことを思い出した。小説の舞台になっているのと同じ時期、兵庫県の片田舎出身の20才の祖父と19才の祖母は学生結婚をし東京で生活していた。

「2.26事件は本当にびっくりしたのう、スズコ」

「忠犬ハチ公はホンマかわいそうだったですねぇ」

「おじいさんのお友達が毎晩食事に来るから大変でしたよ」

70才を過ぎた祖父母が、ついこの間のことにようにその頃の東京での新婚生活を楽しそうに話していたのを思い出す。そんな時代だから辛いこともあったろうし、特に女学校を出てすぐの祖母にとって知らない町での生活は寂しい思いをすることも多かったろう。

それでも見合い結婚した祖父との慣れない町での新婚生活はその後の何十年の生活の中で一番楽しい忘れられない時間だったのだと思う(その後は次女の病死・徴兵と楽しいことばかりでなかったから更に)。

女の一生で描かれたようなドラマチックな恋愛ではなかったかもしれないけど、そんな時代に2人だけで幸せな時間を過ごした祖父母をうらやましく思うのです。

ちなみに、TVを見ながら唐突に「お母さん、お父さんのことホンマ好きやわー」とのたまううちの親(中学教師)はまだまだ幸せ絶頂期のようですが・・・(笑)。

そんなことを中国で考える親不孝な32才独身長男でした。

|

« 仕事着 | トップページ | VALASCOLI »

コメント

KINUさんファミリー最高です!
親が子を育てるために最低限としても必要なことをするのは本当にすごいことだなと最近リアルに感じています。つくづく。

今のように時代は恵まれておらず、環境に見合った謙虚な暮らしと心。我慢強さ、自分への厳しさ、人への優しさ。心の贅沢。現代社会の恵まれた環境の中にいると、実際感じていても深く意識できていなかった、自分の浅さが痛いです。やった。を読んでまた更に感じています。

正直、何が正しく間違いなのかは難しく、それを決める強さをつけねばと。今は社会一般レベルでの大人になり、生きる為に必要な事を判断して選んでいかねばならないと思っています。とはいえ、まずは口より行動ですね!

なんだか重くなりましたね(笑)とにかく必要な本に出会ったおかげです!これも必然、紹介してくれたKINUさんは私の人生アルバム行きです!!(笑)

投稿: y | 2006年6月18日 (日) 12時44分

人生アルバム入りありがとうございます!(笑)

最低限としても必要なこと…ただそれだけでも簡単なことではないですよね。とてもできる自信なし…(笑)

昔「尊敬する人」と聞かれて「両親」と答える人を不思議に思っていたのですが、自分が当時の両親に近い年齢になって、今更ながら親のすごさを痛感します。

そりゃ娘の結婚式で号泣もしますよね(笑)

中国に来て色々な人に接する度に、中国人の芯の強さを感じます。表面的な彼らを全て肯定できる程の心の広さはないのですが(笑)、ふと見せる優しさや表情に彼らが二本以上に不平等(共産主義なのに!)な社会の中で彼らなりに自分を見失わずに生きてきた強さを感じます。

そういう強さは今の日本で感じることはなかなか難しかったように思います。まあ全てうまく言っているとは言い難いですが、そのような環境の中でこそサラリーマンとしてでなくてKINU個人として成長するいいチャンスなのかも…と。

Yさんをよく知っている訳ではなくKINU妄想的Yさん像ですが(笑)、かなり一般レベル以上の大人ですよ!(笑)見習らなねば…

では。

投稿: KINU | 2006年6月20日 (火) 14時09分

文通ですね・・・(笑)

両親は尊敬です。自分たちが守るっていう愛情が芯の強さにつながるのですね。

先日中国出張に行っていた友人がKINUさんと同じこと言ってました。自分がひいたパターンで20歳に満たない人達が、家族の為、生きる為に必死でただただ縫っていて・・・。仕事よりも生きるってことに必死な姿が一番印象的で自分に重みをつけてくれたそうです。国家の品格を紹介してくれた友人なので感じるとこは同じです!不平等さを誰のせいにするでもなく、現実として受け止め対処する。それが芯の強さにつながるんでしょうね。

私も見せかけの大人ではなく、真の大人になるように今鍛えています(笑)妄想Y像を現実に!!(笑)

投稿: y | 2006年6月21日 (水) 17時41分

まさしく文通…(笑)

それにしてもCALVARIAです、、、反響大きいですね!

投稿: KINU | 2006年6月22日 (木) 13時46分

CALVARIAの反響・・・!?
と思っていたら、拝見しました!!
KINUさんいつもご紹介有難うございます。
感謝しています!

こちら私もコメントさせて頂きますね。
というか、そのフリですよね(笑)

投稿: y | 2006年6月22日 (木) 18時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 仕事着 | トップページ | VALASCOLI »